2022年でデビュー作『Silent(サイレント)』が社会現象となり瞬く間に人気脚本家となった生方美久さん。
あんなステキな作品を書いているのでバックボーンでもしっかり学んでこられたと思っていたのですが、この生方さんはどうやらかなり異色な経歴を持っているよう。
なんと前職は看護師さんで2022年8月まではクリニックで働いていたのです!
こちらでは異色の経歴を持つ生方美久さんの経歴について詳しくお伝えいたします。
どうぞご覧ください!
生方さんの最新作『すき花』に関してはこちら↓↓↓


生方美久プロフィール

名前:生方美久(うぶかたみく)
生年月日:1993年5月10日(30歳)
出身地:群馬県富岡市
瞬く間に大人気脚本家となった生方美久さん。
年齢はまだ30歳と非常に若く、社会現象を起こした『Silent(サイレント)』がデビュー作なのです。
そんな生方さんは下積時代が他の脚本家さんたちとはちょっと異なるのです。
さっそく生方さんの経歴を見ていきましょう。
生方美久の看護師としての経歴
看護師を目指した理由は子供の頃の病気!偏差値50の国立大学に進学

生方さんが看護師を目指すきっかけは
また父親が薬剤師&親戚が医療従事者の影響から、自然と医療にかかわる仕事を目指すようになった生方美久さん。
本当は医者になりたかったそうですが、高校生になり国立大学医学部を目指すにはちょっとハードルが高いと感じた生方さんw
働ける場がいちばん広い医療職が看護師と思い、看護師を目指したそうです。

高崎商科大学附属高等学校を卒業後、群馬大学医学部保健学科看護学専攻(偏差値50〜54)へ進学。
もともと助産師を志望していたわけではなかったようですが産科の授業で興味を持ち、助産師コースに進みます。
この助産師コースが超難関!
看護学専攻の定員は80名なのですが、助産師コースに進めるのは選抜試験で選ばれはわずか8名のみ。
しかも助産師になるためには看護師の資格だけでなく、助産師の国家資格の取得も必要となります。
生方さんが非常に優秀であることがわかりますね。
大学卒業後は助産師として3年間勤務

生方さんは群馬大医学部卒業後は群馬県の病院に就職します。
当時働いていた病院名は明らかにされていませんが雑誌『VOCE』のインタビューで大学病院勤務であることを明かしています
大学病院の産婦人科病棟で業務全般をしていました。助産行為(お産を助け、赤ちゃんを取り上げる)もするし、妊婦さんや赤ちゃんのケアもする。命を預かる仕事なので、責任の重さも感じていました。
VOCEより
また母校の群馬大学の広報誌のインタビューに大学の魅力として

付属の大学病院があること。
としていることから、生方さんの勤務先は群馬大学医学部付属病院の可能性が非常に高いと言われています。
この大学病院での生活はプレッシャーもあり1年目から辞めたいと思うように。
そして助産師時代の最後の1年はすでに休みの日を使って脚本は書きはじめていた生方さん。
3年間勤めた大学病院を辞める決断をします。
コロナ禍で看護師に復職
そのまま脚本家の道に進む予定だった生方さんですが世の中はコロナ禍に突入してしまいます。
医療従事者の人手不足が深刻とされる中、心が痛んだそう。



ニュースでは医療従事者の人手不足が毎日のように伝えられ、プレッシャーを感じざるを得ませんでした。
2021年。
東京進出を考えていたタイミングも重なり、生方さんは東京のクリニックに非常勤パートの看護師として再び働く事となります。
二足の草鞋ですごい!と思いますが、生方さんは当時の自身の生活の不安も口にしており、



看護師の資格があったことが本当にラッキーだったと思っています。
『とりあえず食いっぱぐれることはないだろう』という安心を確保できていたからこそ、やれるところまでやれたんだと思います。
看護師の資格が生方さんの夢を後押ししてくれたのは間違いないようですね。
2022年8月まで看護師として勤務
生方さんは2022年8月末に1年半勤めた都内のクリニックを退職しています。


大ヒットした『Silent』の放送が10月スタートなのでそんなギリギリまで看護師として働いていたことにびっくりしました。
indeedより
「よく『脚本のネタにするために看護師してるんでしょ』とも言われましたが、本当に生活のために働いていたので、辞めるのはすごく怖かったです。ただ、これから脚本家として生きていくという覚悟は決まったかもしれないですね」
今の大人気脚本家の生方さんからすると考えられないですが、「怖かった」と言います。
この看護師という仕事は脚本家としての生方さんを支える大きな存在のようですね。
生方美久の脚本家としての経歴
大学時代に映画監督になりたかった


生方さんを映画の世界に魅了した作品が高校時代に観た岩井俊二監督の『リリイ・シュシュのすべて』。
救いのないことや鬱屈したこと、もっとリアルな世界を映画で表現できることに魅了されたと言います。
ただ当時は「夢」はあくまで「夢」だったそう。
実は大学生の頃からひそかに映画監督になりたいと思っていたんです。当時は映画ばかり観ていて、自然とつくってみたいと思うようになりました。でも、もう看護師の道を歩んでいる最中で、まわりも医療職を目指している環境だったので、 夢みたいなことを言ってはいけないと思っていました。
VOCEより
しかし、看護師として勤務する中で「向いていない」と思えば思うほど、目指すことなくあきらめた夢を思い出すことが増えたと言います。
病院を退職。フリーターをしながら映像制作を学ぶ


3年間助産師として働いた生方さんですが、仕事をやめ夢を追いかけることを決意。
生計を立てるために地元のミニシアター「シネマテークたかさき」でアルバイトをしながら、助産師時代の貯金を学費に充てて週1回東京の映画学校の監督コースに半年通います。
監督の勉強をすればするほど自分には向いていないと思う部分もあり、またちょうどそのタイミングで脚本の賞が取れるようになってきたので、まずは脚本を極めようと思いました。
VOCEより
その後も積極的に執筆を行って言った生方さん。
脚本での賞も常連となっていきます。
2021年に受賞した賞
・第33回フジテレビヤングシナリオ大賞 「踊り場にて」
・城戸賞準入賞『グレー』
・伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞奨励賞(中編の部、短編の部)


特に転機となったのがフジテレビヤングシナリオ大賞。
こちらは大賞が映像化され、「踊り場にて」は瀧本美織さん主演で2021年12月30日に放送されました。
『silent(サイレント)』で脚本家デビュー!橋田賞も受賞


2022年10月。
ついに生方さんのデビュー作となる連続ドラマ『silent(サイレント)』が始まります。
SNSに毎回トレンド入りするような「熱狂」が起こりドラマは大ヒット。
今までの基準の視聴率こそ低迷したが(初回・6.4%、最終回・9.3%)、令和ドラマのヒットの基準が視聴率ではないこと明確に表したドラマとなりました。


このドラマは橋田賞を受賞!
生方さんも橋田賞新人賞、主演の目黒蓮さんも同じく新人賞を受賞しました。
まとめ
『Silent』『いちばんすきな花』の脚本家・生方美久さんの経歴についてお伝えしました。
看護師として働いた異色の脚本家さんであることがわかりました。
大学受験をし、国家試験を乗り越え、看護師としての勤務経験。
日常を多く経験しているからこその共感できる描写が多いのはそのせいだったんですね。
いつか生方さんの描く医療ドラマを見てみたいなと思います。
現在放送中の生方さん脚本のドラマ『いちばんすきな花』についてはこちら↓↓↓



